世界自然遺産・知床の拡張プロジェクト
ニュース・トピックス
区域
知床の遺産地域を北東側の北方四島、ウルップ島までの拡張をめざす。
係争地の取り扱いについて世界遺産条約第11条3は「2以上の国が主権又は管轄権を主張している領域内に存在する物件を記載することは、その紛争の当事国の権利にいかなる影響をももたらすもののではない」と定めており、北方領土問題をかかえる日露間でも、両国が共同歩調を取れば可能である。
●マスコット・キャラクター愛称決定
応募総数69件の中から厳正な審査の結果
福島県の佐久間記三子さんが応募された
「ラッコロ」 に決定しました。
佐久間さんへは知床の名産「羅臼コンブ」と
「北の動物のDVD」をお送りします。
たくさんのご応募ありがとうございました。
● 6月 7日 日露平和公園を語る会in中標津終了
● 5月10日 東京でのシンポジウム終了!
● 4月10日 写真集アップ
● 3月31日 環境省記者クラブにて記者会見
理由
@ 「海が凍る」という特異な生態系は、ウルップ島付近まで共通。
A 知床は「海と陸とのつながり」を評価されたが、顕著なのはさらに東側の島々。
B 双方の海域をシャチやラッコ、アザラシ類など多くの野生動物が回遊している。
C 銃撃という強圧的な手法でなく、この海を平和裡に密漁しにくい海に変えるチャンス。
D 辺境に暮らす住民の思いは領土問題の解決とは別次元で持続可能な漁業を切望している。
E 平和条約締結に向け、環境を切り口とした環境整備が図れる。
背景
ソ連崩壊後、急速な資本主義経済化への移行の過程でロシア国内の混乱や法整備の遅れに乗じて北方四島周辺は激しい密漁と乱獲の舞台と化し、カニやウニなどの資源は急激に枯渇しつつある。効率最優先の漁法は、やがて海獣類や海鳥などの野生動物にも牙をむき、「日本最後の野生動物の楽園」まで失われてしまう危険性が高い。
原油の高騰でロシアが強大になったいま、日露間に横たわる領土問題の解決には、しばらくかかりそうな状況にある。そうしている間に水産資源が枯渇し、野生動物も次々と命を落としかねない。信号に例えれば、黄信号が点滅し始めた段階かもしれない。
こうした状況を脱するための方策として、世界自然遺産の拡張は極めて有望である。壊れてしまった生態系を復元するには、とてつもない資金と長い時間が必要である。だが、いまある豊かさを遺産の拡張という形で担保する取り組みは極めて有効であり、世界遺産という世界の目が監視する形で、密漁抑制が図られ、平和追求の象徴として野生動物の命が守られ、エコツーリズムによって国民が自然の豊かさを体感し、北方領土問題にも関心が向き、さらには地域活性化も図れる可能性がある。
取り組み
7月に洞爺湖で開かれる「北海道洞爺湖サミット」は環境が主たるテーマとなる。日露の首脳会談などの席で、環境問題に対する両国の具体的な取り組みとして検討を始めるよう、さまざまな機会をとらえて訴えていきたい。